納棺師

納棺師(湯灌師)の給料が安すぎる?女性や主婦にお勧めな5つの理由!

納棺師(湯灌師)は、実際の葬儀式に関わることはないのですが
最もご遺体に接しますし、ご遺族の精神的な負担を和らげる意味でも
とても重要な業務です。

納棺専門の業者は、社員のほとんどが女性という会社も決して珍しくなく
女性の需要が高い仕事ですが
気になるのは、お給料待遇面です。

仕事に見合うだけの年収が得られるのでしょうか?

今回は、納棺師(湯灌師)の給料や待遇についてまとめています。

納棺師(湯灌師)の給料は?

納棺師の給料は、就職する会社によって
かなり違ってきます。

納棺師(湯灌師)の場合、大きく3つの働き方があります。

  • 葬儀社に勤務する
  • 専門業者に勤務する
  • 独立してフリーで仕事をする

働き方によって、お給料にどれくらいの差が出てくるのでしょうか?

具体的な数字で表すのは難しいのですが
実際に求人情報に掲載されていた内容で比較してみます。

葬儀社勤務の場合


横浜市の老舗葬儀社の求人内容ですが

納棺師正社員の求人募集で、月給は30万円~
古式湯灌とメイク、納棺が仕事の主な内容です。

こちらでは、即戦力になる経験者の募集していました。

納棺の仕事がない、空き時間はメイクに必要な綿を畳んだり
自宅のドライアイス交換処置、区役所などへの申請業務など
メイク業務以外の葬儀屋さんの仕事を手伝うようです。

こちらの葬儀社では
納棺師を重要視しているようで、お給料は高めの設定です。

葬儀社に納棺師として勤務するのは、レアなケースかもしれません。

横浜求人ナビ

葬儀社に勤務した場合、納棺師とはいっても
搬送、通夜、葬儀の準備から立ち合いまで
その他の葬儀に関する業務が主になるはずです。

納棺師の給料は1件につきOO円という手当ての形で
固定給にプラスで支払われるのが一般的です。

そのため、給料の面では比較的高めでも
通夜の立ち合いなどが発生し、残業が多くなることが予想されます。

納棺専門業者勤務の場合

納棺師の専用業者
葬儀社の下請けとして納棺業務を行っています。

給料は固定給の場合が多く
平均月給は25万円、年収は300~400万円が一般的です。

一般的な会社員よりやや低い水準ですが、月給は保障されています。

研修中、試用期間中も
月給18万円~20万円を保障している企業が多いのが特徴。

求人情報を確認してみたところ
全国展開している大手企業の正社員で
月給は20万円~
経験やスキル、前職給与などが考慮されます。

入社7年目で月給は26万円+賞与+諸手当で年収は380万円
入社14年目で月給27万円+賞与+諸手当で年収420万円
というモデルが示されています。

また、大手の納棺専門業者ではアルバイトやパートの募集も行っていて
時給は2500円とかなり高い印象です。

納棺専門の業者は、日によっては仕事がなかったり
時期によっては仕事が少なかったりします。
逆に、冬場の繁忙期は多くの依頼があり、仕事量にはかなりムラがあるでしょう。

一般的には1日3~4体の納棺を2人1組で行います。
通常、残業は少なく
忙しい時期は残業が増えるようですが
残業分の時給もきちんと支払われる会社が多く、その分収入も増えます。

ジョブ&キャリア

独立フリーの場合

納棺師の仕事は、企業に就職するだけでなく
独立してフリーで働くことも可能です。
シャワー式の湯灌と納棺を行う場合、ご遺体1体当たりの相場は5~7万円。

この金額は、葬儀を行うご遺族が葬儀社に支払う金額で
ほとんどの場合、この金額から葬儀社が手数料を取り
納棺師に支払われる金額は、3~5万円というところでしょう。

1日1体の納棺を行えば、フリーの納棺師でも十分の収入になると思います。

一方で、湯灌を行う場合は専用の特殊車両が必要で
維持費などのコストもかかりますし、湯灌の作業は1人では厳しいので
最低でも、もう1人は人材を確保する必要があります。

そうなると、休みを確保することが難しく
納棺の依頼がない日が休みということになります。

旅行や行事など予定に合わせて休むことは
ほぼ不可能と考えていたほうがいいでしょう。

また現在は、葬儀社のほとんどが、既にどこかの専門業者と提携していて
新しい納棺業者として参入するのは、非常に難しいのが現状です。

独立するためには、納棺師としての技術が特化しているか
葬儀社との信頼関係が強いなど優れた特徴が必要です。
アピールポイントがなければ、
価格を下げることを葬儀社に要求されるかもしれません。

納棺師(湯灌師)の待遇

納棺師(湯灌師)の待遇について詳しく見ていきたいと思います。
今回は、納棺専門業者に限定してまとめました。

初任給

納棺師の初任給18万円〜22万円
未経験の場合、研修が行われますが
その間も20万円程度の月収が保障されている会社が多いです。

ボーナス

ボーナスに関しては、ハッキリとした金額は判明しませんでしたが
賞与年2回の会社がほとんどです。

試用期間

試用期間は3ヶ月~半年間。
現場に同行し、先輩に見習いにつきながら仕事を覚えます。
忙しくない時期は座学でも学び
会社ごとに規定があり、試験も行われます。

試験で認められると、独り立ちすることが出来ますが
期間中に認められなければ、退社となる可能性もあります。

研修制度

納棺専門業者で納棺師として働いている人のほとんどが
未経験からの採用です。

研修制度がしっかり整っていて
専門知識や所作、言葉遣いなど基本的なことから
安心して研修を受けられるのが、専門業者の特徴です。

勤務時間

納棺専門業者の勤務時間9:00~18:00
もしくは、8:30~17:30が多いようです。

1日8時間勤務が基本です。

休暇

週休二日制、シフト制の会社がほとんどで
月7日~8日の休みが基本です。

有給休暇、慶弔休暇の他にも
年末年始、夏季休暇、冬季休暇などが設けられている会社もあります。

女性が多い職種ということもあり
産休・育休制度が整っている会社がほとんどです。

残業

繁忙期と閑散期があるので、忙しい冬期は残業もありますが
通常は残業は少なめで、月に10時間程度。

手当て

専門業者の場合、納棺を行ったからといって
手当ては付かないケースが多いようですが
1000円/回程度の手当てがつく会社もありました。

会社によって違いはありますが
通勤手当や役職手当、専門手当、出張手当などがあるようです。

資格取得支援制度や、報奨金制度、退職金制度など
様々な制度が充実しています。

ノルマ

納棺専門業者のほとんどで、ノルマはなし。

納棺師(湯灌師)が女性・主婦にお勧めの理由

納棺師は女性が多いのですが
これは、湯灌の作業を行うことが原因です。

シャワーを使用してご遺体を洗い流し、清めるので
当然、ご遺体は全裸状態になります。

亡くなったのが女性の場合、遺族の気持ちになって考えると
全裸の身内の姿を男性に見られるのは、嫌ですよね?

介護の入浴介助も女性が行うケースがほとんどです。

男性の社員もいて、力仕事は男性社員が担うケースもありますが
社員が全員女性という会社も存在します。

納棺師(湯灌師)の仕事が、女性にお勧めな理由は沢山あるのですが
人手不足の業界なので、企業側も
女性が働きやすい環境作りに力を入れているというのが
大きな理由です。

他にも、お勧めなポイントをまとめてみました。

  • ほとんどが未経験から
  • 学歴・資格不問
  • 残業が少ない
  • 不況に強い
  • 求人が豊富

ほとんどが未経験から

納棺師として活躍している方のほとんどが未経験。
入社後に研修を受けて技術を習得します。

みんな、同じような経験をしているので
気持ちを共有できますし、悩みを相談しあったり
助け合うことで働きやすい環境が生まれやすいのではと思います。

女性の多い職場は、何かと問題も起こりがちですが
子育て中の主婦にとっては
子供が体調を崩すことも多く
急なシフトの変更など、社員同士の協力体制が求められます。

同じような環境の社員が多ければ
お互いの状況を理解しあえるので
自然と会社の中でも、協力体制が出来上がるのではないでしょうか?

学歴・資格不問

納棺師の求人情報を確認すると
未経験者歓迎はもちろんのこと、学歴を問われることは少なく
資格も必要ありません。

高卒以上、もしくは18歳以上などの条件がある会社も存在しますが
学歴や経験、資格も必要なく
地方や都心部などの地域差も少なく
20~30万円程のお給料というのは、女性にとって
かなり条件のいい職業だと思います。

残業が少ない

納棺は通夜の前に行われますから
納棺師はそれまでに、業務を終えれば帰宅が可能です。

ただし、全く残業がないかというと違っていて
予想外に腐敗が進んでしまい
手なおしや修正を依頼されるケースや
依頼件数が多くて、勤務時間内に対応出来ないケースもあります。

通常は、残業はほぼないという会社が多いので
主婦にとっては、働きやすい職業だと思います。

不況に強い

新型コロナウイルスの影響で飲食業、ホテル、観光、ブライダル業界など
多くの業界が苦しんでいますが、葬儀業界はあまり影響を受けていません。

実際には、全く影響を受けていないわけではなく
葬儀の規模は縮小傾向が続いていますし、
冠婚葬祭の全般を扱っている互助会などは、かなり厳しい状況にあるようです。

しかし、他の業界と比較すると
葬儀業界が不況に強いのは明らかです。

求人を見れば、分かりやすいのですが
納棺師や葬儀社の葬祭ディレクターなど
葬儀に関係する仕事の求人は減少していません。

不況であっても、亡くなる人はいて
人が亡くなれば、葬儀を行うのはごく普通のことです。

規模は小さくなっても、葬儀自体が無くなる可能性は極めて低いと感じています。

求人が豊富

葬儀業界は、その性質上
ブラック企業の多い職種だと言われ続けてきました。

葬儀業界は社員の年齢層が高く、
古い考え方、職人気質の体制が根強く残っていたので
若い社員の教育が上手くいかず、離職率が高かったのです。

しかし、働き方が徐々に見直され
女性を活用する方向に変化しつつあります。

今後も、女性がどんどん進出していくことが期待されます。

葬儀の現場は、辛いことも多いのですが
意外に女性の方が精神的にタフだったり、切り替えが上手かったりと
葬儀に向いている人が多いように感じます。

納棺師には、基本的に転勤などはありませんが
技術さえ習得しておけば、どこに行っても仕事が出来ます。

全国展開の専門業者もありますし
地方でも、都心部と同じくらいの求人募集が行われているのは驚きです。

それほど需要のある職業だと言えるでしょう。

納棺師の注意点

納棺師(湯灌師)の求人は、沢山ありすぎて
どの会社を選ぼうかと迷うくらいですが
一つだけ気になることがあります。

ほとんどの会社で年齢制限があることです。

35歳以下、もしくは39歳以下などの条件がついているのですが
これは、若年キャリア形成のためです。

研修が必要なこともあり
未経験での採用は、40歳くらいが限界のようなので
出来るだけ早く入社して、キャリアを積み上げるのが得策のようです。

仕事と育児を両立する賢いキャリア選択!【ママキャリ】

まとめ

今回は納棺師(湯灌師)の給料は安いのか?
仕事に見合っているのか?
女性・主婦におススメの理由をまとめてご紹介しました。

納棺師の仕事は決して楽ではありません。
もっと、高いお給料を貰ってもいい仕事だと感じていますが
今後は、女性がもっと活躍できるように働き方も改善されていくはずです。

「何か人の役にたつ仕事をしてみたい」
「人に喜んで貰いたい」
「人を喜ばせたい」
そんな気持ちを持っている女性や
シングルで子供を育てているママ
やりがいを感じながら、納得のいくお給料を得たいという女性には
お勧めの職業です。