転職

葬儀屋に転職したきっかけと辞めた理由!働きやすい会社選びのポイント!

葬儀屋は、2021年になっても3Kと言われる職場です。
キツイ、汚い、危険、そのうえ嫌われる職業。

離職率が高いのは事実ですが
1度葬儀業界に携わると、そのやりがいに魅了され
ライフワークとして長く続ける人が多いのも、また事実です。

今回は葬儀社に11年勤務し、その後転職した
30代の男性にお話を伺うことが出来ました。

その体験談をもとに
働きやすく、自分に向いている会社選びのポイント
まとめています。

葬儀社への転職を考えている方は
ぜひ、参考にして下さい。

葬儀社に転職したきっかけ

私は北関東在住の38歳の男性です。

大学を卒業し、小売業を数年経験した後、
2008年から2019年の11年間、
地元の葬儀社にて葬祭業に従事しました。

葬儀社では、総合職として
営業・サービス・販売・事務を経験しました。
現在は退職しております。

大学卒業後に、立て続けに祖母・父が亡くなり
葬儀を経験したことが葬祭業に興味を持ったきっかけです。

当時利用した葬儀社の温かみのある親身なサービスに
家族・親族一同が感動しました。

葬儀について何の知識もなかった私たちにとって
葬儀社のスタッフの対応は、心の底から有難く頼もしく感じました。

私自身がこのサービスを提供する側になって、
親しい身内を亡くして悲しんでいる人たちを支えたいと思いました。

同時に、祖母・父の葬儀を経験したことで
現代にはあまりそぐわないのでは?
必要ないのではないか?と疑問に感じたこともいくつかありました。

具体的にいうと
必要以上の接待、近所の方のお手伝い、古いしきたり等です。

葬祭業は社員の年齢層が他の業種に比べて高いので、
当時まだ20代前半であった自分自身がこの職に就いて、
現代向けに改善することは出来ないか?

葬祭業のスリム化に貢献できるのではないか?と感じ
葬儀社への転職を決めました。

葬儀社の面接で聞かれたこと

まず初めに「ご遺体に直接関わる仕事になるが大丈夫か?」
ということを確認されました。

ご遺体に関わるという機会は、日常生活ではまずありません。

「自分は大丈夫」と思っていても、いざその場になると
怖がったり委縮してしまう人は多いそうです。

また、「家族の理解は得られるか?」という質問もありました。

葬儀屋という仕事は社会的に地位を低くみられがちで、
煙たがられることもある職であると説明されました。

家族自身が霊的なものを怖がってしまうケースもあるそうです。

私の場合、家族の葬儀を経験したことが志望動機だったこともあり
家族の理解は得られていましたし
ご遺体を扱うことにも、全く抵抗はありませんでしたから
そのように伝えました。

面接で自分自身が気を付けたことは身だしなみです。

人が最も身だしなみを気にする場面は
結婚式とお葬式だと認識していたので
それに携わるものとして
髪型・髭・服のしわなどは気をつけるべきだと思いました。

葬儀社での仕事の内容

私が勤務していた葬儀社では
葬儀に関する一連の流れを、全て一人の担当者が担当します。

業務内容としては

  • 葬儀の段取りの打ち合わせ
  • 納棺
  • 通夜
  • 告別式
  • 火葬

それに付随する

  • 故人の病院へのお迎え
  • 自宅への安置

などを行うこともありました。

社員の人数が少数の零細企業でしたから
事務的な作業や仏壇・仏具の販売・返礼品の準備など
多岐にわたる業務を担当しました。

また、葬儀後に迎える法事や新盆のアフターフォローも行います。

葬儀屋の年収

年収は、入社初年度で320万

10年目で450万円。

賞与は業績次第でした。

私が勤めていた会社は地方のため、
都市部ではもっと相場は高いと思います。

同じ地域の同業者の方とも、話しをする機会が度々あり
年収についても話題になることがありましたが
大差はなかったと感じています。

葬儀屋のやりがい

葬儀屋の仕事の一番のやりがいは、
社会に必要不可欠な仕事だということだと思います。

消防士が火事が起きたときに急いで火事場に駆け付けたり
救急救命士が事故現場に急いで駆け付けるように
葬祭業者も身内が亡くなって途方にくれている人に
手を差し伸べる存在だと思っています。

決して社会的地位が高い職業とは言えませんが
社会貢献の度合いとしてはとても高い職業であることに
誇りを持って働いていました。

葬祭業を経験し辞めた身ではありますが、
もっと世の中から評価されるべきだと思っています。

葬儀の仕事に携わって感じたのは
とにかく感謝されるということです。

無事に葬儀を終えられたお客様の9割以上は
「ありがとう」「助かった」のお言葉をくださいます。

他のサービス業ではなかなかないことだと思いますし、
仕事のやりがいモチベーションアップにつながります。

葬儀屋を辞めた理由

葬儀社個人商店的なところが多く、
企業化されていないので
決まった休みが取りにくいというのが
一番の問題点ではないかと感じています。

私の勤めていた会社も御多分にもれず不定休

在職中に結婚はしましたが
妻と休みが合わず
予定が立てられないといったことが多くありました。

将来を想像したときに…

「子供ができても、運動会にも出られないのでは…」
という不安に駆られました。

また、深夜でも急遽出勤しなければならないことがしばしばありました。

若いうちはいいのですが、
「将来、体力的にどうなのか?」と不安を覚えることも多く
いろいろと考え、妻とも相談し退職を決断しました。

逆を言えば
この不定休、深夜の急な呼び出しなどの問題さえなければ
今現在も葬儀屋で働いていたはずです。

葬儀屋に向いている人

葬祭業離職者が多い理由として
やはり、休みが不定で
予定を立てられないことが大きな原因だと思っています。

ご遺体に触れることに抵抗がある人は
そもそも葬祭業には就かないでしょうし
すぐに辞めていきます。

葬儀屋という仕事に就いてみて初めて知ったのですが
人が亡くなったり、誕生することには
月の影響や潮の満ち引きが大きく関係しているらしいのです。

満月の日には出産が多いという話しを聞いたことがありませんか?

生命の誕生だけでなく
人が亡くなる時間帯や時期も、
同じように月の動きが関係していて
不思議なくらい、葬儀の依頼が重なるのが葬儀屋の常識です。

葬儀の依頼が重なれば
社員の少ない葬儀社の場合
休みを返上して出勤せざるを得なくなります。

葬儀屋に向いている人を上げるなら

  • 不定休に抵抗がない人
  • 不規則な時間の勤務に抵抗がない人
  • 家族の理解が得られる人
  • ご遺体に関わることに抵抗がない人
  • 人に感謝されることが好きな人

つまりはこの仕事のデメリットに耐えられる人ということでしょうか…

働きやすい会社選びのポイント!

葬儀屋の最大の問題点が休みであり
この問題さえ解決できれば、葬儀屋に転職したい人も増えるのでは?
と考えています。

実は、解決策は簡単で
大手の葬儀社を選ぶということです。

私が勤務していたのは、あくまでも地方の小さな葬儀屋で
大きな葬儀社では、きちんと分業化が出来ています。

休みもシフトが組まれていますし
もともとの社員数が全く違うので
葬儀の依頼が重なったからと言って
休みを返上してまで出勤する必要はありません。

土日祝日、ゴールデンウィーク、お盆休み、正月休みなど
長期休暇は無理ですが
毎月、決まった日にきちんと休みが取れれば
予定が立てられます。

家族と過ごす時間も大事にしながら
定年まで長く勤めたいという考えの方なら
大手の葬儀社を選ぶことをお勧めします。

ただし、大手の葬儀社なら何も問題がないのかというと
それは違っていて
大手なりのデメリットもあるので注意が必要です。

人間関係や、配属部署転勤など
また別の新たな問題も発生してきます。

小さな葬儀社は、少人数で動いていますから
とにかく働きやすい。

気心の知れた仲間という感覚で働けることと
社長など管理職との距離感が近いので、意思の疎通が図れますし、
何か新しいことを始めたいと思った時にも動きが早いのが特徴です。

また、都内にはないと思われますが
社員数10名前後の中規模クラス葬儀社も地方には存在しています。

あまり手を広げず
地元のお客様を大事に地道に営業している
地元密着型の葬儀社です。

実は、こういう葬儀社が一番堅実で安定していて
休みもしっかり取れる。
働きやすい葬儀社なのでは?と思っています。

しかし、働きやすさはあくまでも個人の感じ方であって
自分が会社に何を求めるかによって違ってくるでしょう。

自分自身が会社に求めるもの
重視するポイントはどこなのか
そこをきちんと見極めて
転職すべき葬儀社を選んでください!