バイト

葬儀の音楽担当のバイトは稼げる?向いている人ってどんな人?

葬儀屋のバイトの中でも、ちょっと特殊で
専門的な仕事があります。

それが音響です。
つまり葬儀の中で音楽BGMを担当する仕事です。

葬儀社によっては、専門の音響スタッフが担当していたり
司会者が進行と一緒に担当していたりと様々です。

ピアノやサックス、バイオリンなどプロの奏者
式場で生演奏を行う場合もあります。

今回は、葬儀の現場
音響のバイトをしていた女性にお話しを伺いました。

音楽を専門にしている方
大学音楽の勉強をなさっている学生さん
ブライダル音響を担当している方など
音楽が好きな方はぜひ、副業の参考にしてみて下さい。

葬儀の音楽担当のバイトを始めたきっかけ


52歳の主婦です。

家族が関東圏内に散らばって住んでいるので
あちらこちらと動いていますが、
主に東京に落ち着いていることが多いです。

普段は音楽関係の仕事をしています。

ホテルのラウンジやパーティー、結婚式や披露宴などで
BGMの音楽をかけるのが仕事です。

ある時、その音楽仲間から
葬儀の音楽担当の仕事をしているんだけど
人手が足りないので手伝って貰えないか?」と声がかかりました。

時給も悪くはありません。

ただ、それまでの華やかな場とは違い、
「葬儀は全く逆の場所」ということで少し迷いましたが、
とりあえず話を聞きに行くことにしました。

いろいろな葬儀場で、音楽を取り仕切っている方から、
葬儀の音楽がどのようなシーンで必要
どうして必要なのか…など簡単な説明を受けました。

とりあえずは、一度見学をしてみて
それから決めてもいいということでしたので
まずは、見学してみることにしました。

実際に見学に行ってみて
「これならできるかな?」と感じ仕事を始めることにしました。

当時は、あまり深く考えていなかったと思います。

面接で聞かれたこと

聞かれたことというより
葬儀という場面での音楽の必要性など
仕事内容の細かい説明の方が多かったように思います。

大まかに次のような5つについての話しがありました。

  • 葬儀の中で音楽が必要なタイミング
  • なぜ葬儀に音楽が取り入れられているのか?
  • 仕事の詳しい内容
  • 葬儀への抵抗感
  • 報酬

葬儀の中で音楽が必要なタイミング

葬儀の中のどのような場面で音楽が必要なのか?

どのタイミングで音楽を流しはじめ
どのタイミングで音楽を消すのかといった詳しい説明を受けました。

具体的に説明すると…

葬儀は導師(和尚さん)が式場に入って来られて読経が始まり、
読経が終って退場されるまでが式の本番です。

この間は、お経の邪魔になるので
音楽を使用する場面はほとんどありません。

しかし、葬儀が始まる前
お経が終了した後の告別式では音楽が重要な役目を果たします。

例えば…
参列者が式場に入場したり、待機したりしている時間は
無音だと居心地のいい空間は作れません。

この状況では、クラシック系のBGMなどを静かに流すことで
参列者の緊張感を和らげたり、式に臨む雰囲気を作り上げるのです。

弔電の拝読や、棺にお花を入れてお別れをする時間など
他にも音楽を使用するタイミングは様々です。

お坊さんのお経より音楽が重要視される音楽葬
無宗教の葬儀では、故人様が好きだった音楽がメインになることもあります。

場面によって
司会進行者とのタイミングを合わせたり
音量の調節を行ったり、細かい気配りが求められる仕事です。

なぜ葬儀に音楽が取り入れられているのか?

葬儀での音楽の重要性については
音楽にあまり興味がない方は理解できないのかもしれません。

しかし、最近はとくに需要が高まっているようです。

音楽は常に私たちの身近にあり、
自分の好きな曲を葬儀で流して欲しいという故人さまの希望や
家族の想い出の曲などがリクエストされることも多いのです。

また、音楽を取り入れることでのメリットもあります。

ざわざわと落ち着かない雰囲気では
葬儀に集中しにくいのですが
故人様の好きな曲を流せば、参列者はお喋りをやめて
その曲に耳を傾けてくれます。

耳ざわりのいい落ち着いた音楽を流すと
参列者は自然に気持ちを整えて、葬儀に集中することが出来るんです。

仕事の詳しい内容

音楽担当仕事の内容

  • 故人さまの好きだった曲などを編集しCD流す場合。
  • 特にリクエストはなく、会場のスタッフが選んで流す場合。
  • 音楽葬など音楽を多くの場面で取り入れる場合。

それぞれのケースで仕事内容が違ってくるので
そのことについて詳しく説明がありました。

葬儀への抵抗感

やはり、葬儀の現場で仕事をするのは
抵抗を感じる方も多いのでしょうか?

面接時には
「葬儀での仕事ということに抵抗はないか?」という確認もありました。

音楽担当の場合、直接、ご遺体に触れるようなことはありませんし
遺族とお話しをすることも少ないので
特別に抵抗は感じませんでした。

報酬

報酬についての説明も受けました。

私の場合、1回の告別式で1万円ということでしたから
時給に換算すると、割と良いのでは?と感じました。

何しろ「葬儀」での仕事は初めてで
分からないことばかりでしたから
気になることは細かいことでもいろいろと質問しました。

ただ、実際に葬儀の現場を見てみないと
理解出来ないことも多いですし、雰囲気も分かりません。

やはり、1度は見学してみることをお勧めします

ジョブリンクワーク

葬儀の音楽担当のバイトの仕事内容

葬儀の音楽担当仕事内容
お通夜告別式で使用する音楽を編集することと
当日、編集した音楽をタイミングを見て流したり
消したりすることが主な仕事です。

葬儀の音楽
大きく3つのケースに分かれます。

  • 音楽はお任せ
  • リクエスト曲と持ち込みCDがある場合
  • リクエスト曲があるが持ち込みCDはない場合

ほとんどの場合、この3つのどれかに当てはまります。

音楽はお任せ

ご遺族にお聞きして
とくに好きな曲や、好きなジャンルが思い当たらない場合は
音楽はお任せしますとなることが多く
全て担当が流す音楽を決めることになります。

こういう場合は、故人さまの年代などで判断をします。
その時代に流行っていた曲などを選び、編集をしていました。

ところが…当日になって
こういうジャンルが好きだった!など、
突然、ご遺族から要望が出ることもあります。

急遽、予定を変更をして
急いで、そのようなジャンルを用意することも度々ありました。

そのため、一応編集はしていきますが
いろいろな場面に対処できるよう
ジャンル別に編集した音楽も常に用意しておきました。

リクエスト曲と持ち込みCDがある場合

故人様が好きだった曲を流してくださいと
CDなどを持ち込みリクエストがある場合も多いです。

ある意味、音楽担当としては一番仕事はしやすいケースでした。

リクエスト曲を場面に応じて編集をすればよいだけなので
あとは、当日タイミングがずれないよう気を付けるだけです。

時には、故人様ご自身がカラオケを歌っている様子を録音していて
それを流したいという希望もありました。

中には、スマホやタブレットで録画したものを
持ち込まれるケースもあります。

リクエスト曲があるが持ち込みCDはない場合

リクエスト曲があるけれど、
CDなどの音源がないという場合もあります。

こういう場合は、音源をこちらで探して編集することになります。

手持ちのCDや、なければオンラインなどでリクエスト曲を探して
編集を行います。

編集がすめば、あとは式のタイミングに合わせて
音楽を流す、消すという作業です。

葬儀の音楽担当のバイトの収入

収入は、1回の告別式で1万円ほどです。

時給に換算すると収入がいいのですが
固定給ではありませんので
その点はメリットでもあり、デメリットでもあります。

音源を探したり、編集したりという作業は
ずっとしていたことで、好きな仕事なので
苦に感じたことはありません。

通夜も告別式も式自体は1時間ほど。

準備や待機の時間を含めても
仕事に要する時間は3~4時間というところでしょうか。

週に2~3回、担当すると
月の収入は10万円位にはなるので
割のいいバイトだと思いました。

葬儀の音楽担当のバイトで感じたこと

葬儀の仕事をしていて楽しいと感じたことはなく、
仕事と割り切らないとダメだと思いました。

感情移入をしようものなら、かなり辛くなります。

ご遺族の言葉などは、出来るだけ聞かないようにしたり
仕事に集中しようと心がけましたが
葬儀の現場にいると、どうしても聞こえてしまいます。

つい、もらい泣きしてしまう場面もあるのです。

でも、仕事をしているわけですから
本当はもっと冷静に対処しなくてはいけません。

私の場合は、遺族に感情移入してしまい
その場にいるのが辛くなってしまいました。

葬儀の音楽担当のバイトを始めたい人へのアドバイス

私は、すでにこの仕事を辞めました。

辞めた理由は、やはり精神的な負担が大きかったことです。

仕事を始めた頃、身内をなくした経験があり
どうしても他人事と割り切れない部分がありました。

仕事中も、故人さまやご遺族のことを考えてしまいます。
いい気分になれるはずもありません。

特に何か、大きなきっかけがあって辞めたわけではありませんが、
何となく遠のいてしまったのが正直なところです。

やはり、ある程度「葬儀」という場面でも
割り切れる人が向いていると思います。

決して、冷たい人というわけではなく
おそらく長く続けていれば慣れも出てくるはずです。

音楽も、故人さまに聞いていただいている
「きっと、故人様も喜んでくれているはず」と思えれば、
この仕事にやりがいを感じるのではないでしょうか?

私の場合は、そこに行き着く前にギブアップしてしまいました。

もう少し続けていれば
壁を越えられたのかもしれません。

ダメな人は、たぶん最初からダメだと感じると思います。

この仕事は、音楽でその場を癒すことが出来ます。

そういう意味では、とても意味のある仕事で
最後の場面のお手伝いができるというのは
音楽が好きな人にとって大きな喜びですよね!

生演奏が出来るプロの奏者なら
もっとやりがいを感じられるのではないでしょうか?

葬儀の場で、音楽が一切ないと
かなりさみしく暗く感じてしまいますが
所々に、やんわりと静かなBGMが流れると雰囲気が変わります。

自分が選んだり、編集した音楽で
式場の雰囲気がガラッと変わるのを経験すると
病みつきになるかもしれません。

誰かの最後、人生の締めくくりの場面を音楽で飾るというのは
なかなか経験できる仕事ではありませんし
収入面でも条件が良く、音楽が好きな方で
仕事と割り切れる方にはお勧めのバイトです。